最終氷期雪線高度

最終氷期(Last Glacial Maximum, LGM)は、約21,500年前に始まり、約19,000年前に終わった間に、北極と南極の氷河が最大規模で覆っていた時期です。この時期、世界中の雪線(氷點以上で氷が存在する高さ)は、現在と比較して大幅に下がっていました。

最終氷期の雪線高度は、地形や緯度によって大きく異なりました。例えば、アルプスでは、最終氷期の雪線は約2,600メートルだったと推定されていますが、現在では約2,000メートルです。また、カナダの落基山脈では、最終氷期の雪線は約1,500メートルだったと推定されていますが、現在では約2,500メートルです。

南半球では、最終氷期の雪線高度も低かったと考えられていますが、詳細なデータは北半球に比べて少ないため、正確な數字は難しいです。しかし、南極大陸の大部分は最終氷期において氷で覆われていたと考えられています。

雪線の高度は、氷河期と間氷期の間で大きく変化します。間氷期では、溫度が高く、降水量が多いため、雪線が上がります。氷河期では、溫度が低く、降水量が少ないため、雪線が下がります。最終氷期は、氷河期の一つで、雪線が大幅に下がっていました。